院内感染① どんな病気なのか

 院内感染とは、患者が病院で、もともとの病気とは別の感染症にかかること。ほかに、針刺し事故などによって医療スタッフが病院で感染するケースも院内感染にあたる。いずれもほとんどの場合が医療事故である。
長期入院で免疫力が落ちている患者、免疫力がまだ十分でない新生児が特に感染しやすい。健康体であれば、周りに種々の細菌があっても発熱や炎症を起こすことは少ない。年4万人余が死亡の推計もある。これは交通事故死者の3倍以上である。
 最近では、帝京大病院で院内感染、27人死亡 多剤耐性菌(2010.9.3 産経)

 院内感染は細菌、ウイルス、カビ、ダニが原因になる。中でも細菌が一番多い。院内感染を起こす細菌は
 ①結核菌やレジオネラなど強毒菌
 ②サルモネラや病原性大腸菌O-157などの食中毒菌
 ③メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)など、抗生物質が効かない耐性菌
 ④セラチア菌や録のう菌など、病原性は弱いが環境中のあちこちにいて、医療器具を
  汚染しやすい「日和見菌」に分けられる。

 日本で院内感染が初めて社会問題になったのは23年ほど前、針刺し事故による医療スタッフのB型肝炎感染だった。その後、'91年に訴訟が起きた東京の大学病院での感染を皮切りに、全国でMRSA院内感染が多発した。それ以来、多くの病院が、針刺し事故防止とMRSA感染防止を院内感染対策の主眼にしているが、ここ数年は、病原性が弱く「薬が効くたため軽視されがちだった④の菌で、死亡例が相次いでいる。

* MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
抗生物質であるメチシリンにも耐えるように進化した黄色ブドウ球菌。普通の黄色ブドウ球菌は私達の体に常に存在している。抗生物質を投与しているうち、この抗生物質に耐えるように進化した黄色ブドウ球菌です。
  参考 - 入院患者が病院で新たな感染症に 2002.2.12 朝日新聞

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