「改正建築基準法に対応した木造住宅のシックハウス対策マニュアル」について

 平成15年7月1日に改正された改正建築基準法はシックハウスに対応するための新しい法律改正です。設計者,施工者、エンドユーザーに対して法改正の趣旨を周知し、その運用が適切に実施され,日本の住宅の空気環境問題を解決するために、解説書、講習会テキストが編集されました。
 建築業者に対する教材ですが、エンドユーザーの私たちにとっても有用であり、この解説書の内容を知っているとシックハウス対策に真面目に取り組んでいる業者かそうでない業者か判断できます。
 これから、新築を考えられている方はこのテキストを購入してお読みになることをお勧めします。

以下に、解説書の題名と、目次の内容を記します。
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■「改正建築基準法に対応した木造住宅のシックハウス対策マニュアル」
 ―建築基準法・住宅性能表示制度の解鋭及び設計施工マニュアル―

■編集
 国土交通省住宅局建築指導課
 国土交通省住宅局住宅生産課
 国土交通省住宅局木造住宅振興室
 国土交通省国土技術政策総合研究所
 独立行政法人建築研究所
 日本建築行政会議
 シックハウス対策マニュアル編集委員会

 工業図書株式会社(平成15年5月)
 定価 2,858円(税別)
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==================== 目 次 =======================

●第1編 改正建築基準法の解説

第1章 改正の概要
1.1 改正建築基準法に基づくシックハウス対策の概要

第2章 逐条解説
2.1 法律(法第28条の2)
2.1.1 規制の必要性
2.1.2 規制根拠となる指標
2.1.3 規制の方式と濃度測定の関係
2.1.4 規制の対象となる化学物質と室内空気汚染の原因となる化学物質との関係
2.1.5 規制の対象となる空間
2.1.6 規制の担保手段
2.2 規制の対象となる化学物質(令第20条の4)
2.3 クロルピリホスに関する技術的基準(令第20条の5第1項第一,二号,告示第1112号)
 2.3.1使用禁止とする理由
 2.3.2 使用禁止の通用除外について
2.4 ホルムアルデヒドに関する技術的基準
 2.4.1 概要
 2.4.2 内装の仕上げの制限(令第20条の5第1項第三~五号,告示第1113~1115号)
 (1)ホルムアルデヒド発散建築材料
 (2)ホルムアルデヒド発散建築材料の審査方法について 
 (3)ホルムアルデヒド発散建築材料の使用制限
 (4)ホルムアルデヒド発散建築材料に係る国土交通大臣の認定
 (5)建築材料の規制の適用除外
 2.4.3 機械換気設備等の設置の義務付け(令第20条の6,告示第273,274号
 (1)義務付けられる機械換気設備等の種類と規定の適用関係
 (2)共通事項
 (3)一般的な機械換気設備等の設置が不要の場合について 
 2.4.4 天井裏等の制限(告示第274号第1第三号等)
 (1)対策が必要となる天井裏等の部分
 (2)対策の内容
 2.4.5 令第20条の7に基づく居室の認定
 2.4.6 基準作成に当たっての想定条件
2.5 確認・検査等の手続きに係る規定の整備
 2.5.1建築確認の特例規定の適用対象外について
 2.5.2 居室の内装の仕上げに用いる建築材料について
 (1)確認関係
 (2)中間検査及び完了検査関係
 2.5.3 換気設備について
 (1)確認関係
 (2)中間検査及び完了検査関係
 2.5.4 天井裏等の制限について
 (1)確認関係
 (2)中間検査及び完了検査関係
 2.5.5 国土交通大臣の認定書の写し
 2.5.6 計画の変更に係る確認を要しない軽微な変更の追加
 2.5.7 その他.
 (1)建築確認中請書の添付図書の省略を予定している図書
 (2)型式部材等の生産条件に係る技術的基準等の追加
 (3)性能評価の手数料の額
 (4)指定性能評価機関の指定の区分

●第2編 住宅性能表示制度の改正の解説

第1章 今回の改正の概要
 1.1 ホルムアルデヒド対策
 1.2 換気対策
 1.3 室内空気中の化学物質の濃度等

第2章 住宅性能表示制度の概要
 2.1 住宅性能表示制度の基本的な考え方
 2.2 住宅性能表示制度の仕組み
 2.3 評価・表示の仕組み
 2.4 紛争処理の概要

第3章 逐条解説
 3.1日本住宅性能表示基準の解説
 3.2 評価方法基準の解説
  3.2.1ホルムアルデヒド対策
  3.2.2 換気対策
  3.2.3 室内空気中の化学物質の濃度等
  3.2.4 附則

●第3編 設計施エマニュアル

はじめに

第1章 基礎知識
 1-1 シックハウス症候群ななぜおきるのでしょう
 1-2 関連する化学物質などの全体像
 1-3 化学物質の特性と健康影響
 1-4 住宅内の化学物質濃度の実態調査結果

第2章 シックハウス関連制度や基準
 2-1 こんな法律・制度・基準などがあります
 2-2 化学物質の室内濃度指針値と発生源
 2-3 改正建築基準法による内装仕上げの制限
 2-4 どんな換気設備が義務付けられるのですか
 2-5 天井裏等にはどんな規制がありますか
 2-6 住宅性能表示制度を希望した場合の表示内容
 2-7 ホルムアルデヒドやVOCの測定方法
第3章 住宅の設計・施工での注意事項
 3-1 設計の大きな流れ
 3-2 建て主の話をよく聞く,基準などをよく説明する

 3-3 間取りを検討する
 3-4 居室や天井裏等の区別と対策検討
 3-5 仕上げ材や下地材を検討する 
 3-6 仕上げ材などの使える面積を計算する
 3-7 換気の方法を検討する 
 3-8 申請に必要な書類と内容
 3-9 工事監理及び施工における配慮事項
 3-10 増改築における配慮事項
 3-11 その他の汚染物質への配慮

第4章 竣工後の配慮事項
 4-1 引渡し時の配慮事項
 4-2 ユーザーへの説明(生活上の配慮事項)

●第4編 参考資料

 1.ホルムアルデヒド発散建築材料の性能評価に係る指定性能評価機関一覧
 2.用語解説
 3.相談機関の一覧
 4.指定住宅性能評価機関一覧(住宅性能表示制度)

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 シックハウス問題に対応するための建築基準法の改正が行われ、同時に住宅性能表示制度の改正も行われた。この技術基準は建材の使用規制や換気に関する新しい内容を多く含み,その構成も大変複雑である。これは、建築材料ばかりでなく、化学的分野、医学的分野の知識が関連するため、この技術基準の全容を詳しく理解するのは容易ではないものと考えられる。そのための解説書がこのマニアルで、法律の改正内容や技術基準が詳しく説明されており,今後新しい法律や技術基準が多くの建築関係者に正しく理解され,法律が正しく運用されるためには必須の資料になるものと考えられる。
 このマニアルでは設計者,施工者、エンドユーザーに対して、教材として講習会等に用いることより,シックハウスに対応するための新しい法律改正の趣旨が十分に理解され,その運用が適切に実施され,日本の空気環境問題が著しく改善されることを目的としている。
  
  ― テキスト序より抜粋

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