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zoom RSS ピロリ菌、空胞化毒素産生菌(Helicobacter pylori)

<<   作成日時 : 2015/02/06 18:07   >>

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●ピロリ菌はどのような菌か
ピロリ菌は川の水や井戸水などに生息すると言われています。2005年、胃の中のピロリ菌を発見および研究してきたバリー・ マーシャル博士らがノーベル医学生物学賞を受賞しました。
 2014年9月24日、世界保健機関のWHO,IARCが、世界の人口の半数がピロリ菌を有し、胃ガン患者の90%からピロリ菌が発見されたと報告しました。日本人は約6000万人がピロリ菌の保菌者です。
 経口により感染する細菌で、胃に様々な障害を与えると言われています。従来、胃酸の強い(強酸)環境の下で細菌は棲息できないと考えられてきたが、ピロリ菌自体の持つウレアーゼという酵素が、胃内の尿素を分解して作るアンモニアにより胃酸を中和して、中和層を作り、胃の中その層内でピロリ菌は棲息しています。この細菌、正式名称をヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)といい、胃の出口付近の幽門部(ピロリ)に好んで住み着く。大きさは約3μm(0.003mm)で、4〜7本の鞭毛(べんもう)を持ち、この鞭毛により活発に動き、胃粘膜を覆っている粘液層の中に潜り込み、粘膜の表面にくっついたり、細胞の間に入り込んで増殖し、胃粘膜に色々な障害を与え、胃潰瘍に、更にガンに。
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●ピロリ菌の検査方法

 ピロリ菌の有無を調べるには、大きく分けて2通りの検査があります。1つは内視鏡(胃カメラ)を使った検査、もう1つは内視鏡を使わない検査です。

◆内視鏡で検査する場合、胃の組織を採取して、
(1)ピロリ菌を培養する培養法
(2)組織標本を染色して顕微鏡でピロリ菌を探す組織鏡検法
(3)ピロリ菌のもつウレアーゼ酵素活性を利用して、発生したアンモニアによる試薬の pH変化で間接的に証明する迅速ウレアーゼ試験があります。

◆内視鏡を用いないで行う方法には、
(1)血液や尿を採取してピロリ菌に対する抗体の有無を調べることにより、ピロリ菌に  感染しているかどうかを判定します。
(2)ウレアーゼが尿素をアンモニアと炭酸ガスに分解することを利用して、13Cで標識 した尿素を含む薬を服用後、呼気中13C標識二酸化炭素を調べる尿素呼気試験があります。

最も一般的かつ精度の高い検査とされる「尿素呼気試験法」は、ウレアーゼが尿素をアンモニアと炭酸ガスに分解することを利用して、尿素を服用後の呼気中の二酸化炭素を調べる尿素呼気試験(\8,000)です。抗体血液検査(\3,000)。ピロリ菌の検査は、消化器科のある総合病院では多くの施設で可能です。

●ピロリ菌の除菌

 検査をして、ピロリ菌が発見されたら、次に行うのは「除菌」です。
ピロリ菌の除菌療法は、2種類の「抗菌薬」と「胃酸の分泌を抑える薬」合計3剤を服用します。1日2回、7日間服用する治療法です。 正しくお薬を服用すれば除菌療法は約75%の確率で成功します。
すべての治療が終了した後、4週間以上経過してから、ピロリ菌を除菌できたかどうかの検査を行います。この検査でピロリ菌が残っていなければ、除菌成功です。
1回目の除菌療法の成功率は75%、2回目の除菌療法までなら成功率は95%を超えます
 薬での除菌には副作用(逆流性食道炎など)がある場合があると言われています。

●日本人のピロリ菌保菌者

 表に、日本人のピロリ菌保有率を示しました。当時40歳以上の方は戦後の衛生状態が悪い時代に生まれ育ったため、また、水道が普及せず、井戸水を飲んでいた事が、このような高い感染率を示したと考えられています。日本は1992年の時点で20歳台の感染率は25%程度と低率であるが、40歳以上では7割を超えており発展途上国並に高い感染率です。
日本人のピロリ菌保有率は、10代18.5%,20代25%,30代42%,40代以上60から80%となっています。ピロリ菌保有人数は人口の半分の約6000万人と言われています。

●ピロリ菌の感染経路

  バリー・マーシャルの人体実験で証明されたように、口から入って感染するということは間違いないようです。感染経路はいくつかの説があげられています。
@口−口感染(歯垢やだ液からピロリ菌が検出された)
A糞−口感染(糞便からピロリ菌が検出された) 
B飲料水からの感染(海外で水道水からピロリ菌が検出されたところもある) 
C動物を媒体とした感染(ハエ・ネコなど) 
D内視鏡を媒体とした感染

 一時「内視鏡を媒体とした感染」が注目されましたが、日本消化器内視鏡学会から「内視鏡の洗浄、消毒に関するガイドライン」が出され、内視鏡の洗浄・消毒が厳重になされるようになりました。

●ピロリ菌が、胃の中にいるとどんな病気が起こるのか。
 胃炎や消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)の原因として重要な役割を果たしていることが明らかとなっています。ピロリ菌が胃粘膜にくっつくと、様々な機構により胃炎が形成されます。ピロリ菌自体が産生する毒素(サイトトキシン)による直接の粘膜障害もありますが、一般的にピロリ菌が付着した場所に、白血球などの炎症細胞やリンパ球などの免疫担当細胞が、この菌を排除しようとして集まってきて炎症を引き起こすと考えられています。しかし、胃潰瘍患者の65〜80%、十二指腸潰瘍の90%以上にこの菌の存在が証明されていて、この菌の治療(除菌)により、潰瘍の治癒や再発頻度の低下が見られるなど、潰瘍の原因として大きく関わっていると考えられています。ピロリ菌の完全除菌により胃ガンは、ほぼなくなるであろうと推定されています。
まだはっきりとしたことは言えませんが、世界中でピロリ菌についての研究が進められています。以下にあげたものは、まだ十分明らかになっていないので、今のところあくまで「推定」としてとどめておいて下さい

・胃癌や食道癌をおこすかもしれない?
・慢性じんましんをおこすかもしれない? 
・NUD(上部消化管不定愁訴)の原因かもしれない?
・ペットから感染するかもしれない?
・水道水にいるかもしれない?(海外の報告)・心筋梗塞をおこしやすくする原因のひとつかもしれない?
 また、ピロリ菌除菌にヨーグルトやココアなど効果があるとされる食べ物と言われています。身近な食べ物なだけに、一度試してみる価値はありそうです。

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