シックハウス症候群、有害化学物質を考える

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<<   作成日時 : 2012/10/20 20:04   >>

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■なぜ起きるのか
 医療スタッフの教育不足や栄養剤などを静脈から体に入れる輸液の感染防止を指導している米国の専門看護婦イレータ・ノイマンさんは、あるセミナーで日本の看護婦にこう質問されて驚いた。
 「うちは消毒用アルコール綿を1週間分作り置きしていますが、どう保管したらいいですか」。アルコールは蒸発するので、作り置きすると消毒効果がなくなる。感染対策の常識では、作り置きしてはいけない。
 滅菌済みの注射器を水道水で洗った。使い捨ての器具を使い回した。不潔な環境で輸液を調剤した。洗っていない手や指で輸液管の接続部分に触った。いずれも極めて危険な行為だ。関連学会や厚労省が指針やマニュアルを出しているにもかかわらず、基本中の基本が守られずに起きる感染事故が後を絶たない。
 皮肉なことに、医学の進歩も背景にある。糖尿病など体の抵抗力が落ちる病気とつきあいながら長生きできるようになり、日和見菌の標的となる高齢者が増えた。さらに、医療が高度化・複雑化して、スタッフは新しい機械や方法を学ぶのに追われ、仕事量が増える。なのに人手は増えない。こんな状況の中で、効率化に名を借りた手抜きがはびこりやすい。

 輸液や輸液管、血管に入れる管(カテーテル)が原因で起きる感染は、日和見菌による院内感染の中で最も危険で、死亡率は5割と極めて高い。体の中に直接入れる管や液が汚染されていると、治療しながら同時に菌を送り込むのと同じになるからだ。
 大阪大学は、88年に「Tシステム」という輸液方法を開発した。従来の輸液管は、開口部のある接続部分が汚染されやすかった。このシステムは、開口部分を特殊ゴムでふさぎ、汚染されにくくした。

■ どれだけ被害があるのか
 4万人余が死年亡の推計もある。これは交通事故死者の3倍以上です。院内感染の統計は日本をはじめ、世界でもほとんどないので、どれだけ起きているかよく分かっていない。
 名古屋大学の武沢純救援(集中治療)によると、米国の疫学調査では年間約200万人が院内感染にかかり、12万5千人が死亡している。これを日本に当てはめて推計すると、年間約70万人が院内感染し、4万4千人が死亡していることになる。年間約1万3千人の交通事故死者の3倍以上に相当する。
 昨年、朝日新聞で報道された主な院内感染事故は、O-157や結核、かいせんなど6件だった。そのうち、東京の大学病院で起きた日和見菌の一種のエンテロバクタ一による院内感染では、70代の男性が敗血症を起こし、死亡した。武沢教授は「明るみに出るのは、氷山の一角に過ぎません。全国でどんな菌で何人の患者が出ているのか。継続的に監視調査をする必要があります」と話す。

 厚生労助省は00年7月、集中治療室(ICU)や病院の臨床検査室などを対象に「院内感染対策サーベイランス事業」を始めた。どんな菌がどれだけ院内感染を起こしているのかを知るためのデータベース作りで、現在、33のICUと約250施設の検査室が参加している。今春にも、最初の報告がまとまる予定だ。

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