シックハウス症候群、有害化学物質を考える

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zoom RSS 新車の臭いは有害物質?

<<   作成日時 : 2009/12/24 11:26   >>

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 大阪府立公衆衛生研究所の研究者が車内の内装品等から発生する化学物質の濃度変化調査した(1)。国産1.5Boxタイプ(8人乗り)自家用車の車内のホルムアルデヒドおよび113種の揮発性有機化合物(VOC)濃度の推移を新車の納車から約1年間にわたり調べた研究です。
 
 ホルムアルデヒド濃度は納車後50〜60μg/m3であったが、冬期、5.5μg/m3程度に減少したが、1年後の夏54μg/m3であった。現在、日本には乗用車内空気中の各物質の基準値は存在しないが、WHOの室内濃度目標値は脂肪族炭化水素100μg/m3 ,芳香族炭化水素 50μg/m3 ,ハロゲン化物 30μg/m3 ,テルペン類30μg/m3 ,エステル類 20μg/m3 ,カルボニル化合物 20μg/m3 ,その他 50μg/m3 ,Total VOC 300μg/m3 と定められています。ホルムアルデヒドは100μg/m3です。
 
  脂肪族炭化水素,芳香族炭化水素、Total VOCは冬期を除いて目標値を超えていた。キシレン濃度は厚生労働省の指針値870μg/m3 を上回っていた。1年後のTotal VOCは納車時の濃度の約6%に減少した。しかし、1年を通して脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素の濃度は高く、Total VOCの9割を占めていた。AIBN(Azobis isobutyronitrile)はゴム製品やプラスチック製品の製造過程で原料の重合開始剤として使われるが、その濃度が比較的高く(429μg/m3)、体内に入ると青酸を生ずることから問題である。Total VOCの濃度は、夏期には冬期の5倍以上になる結果が得られ、冷房のため締め切っている車内のこまめな換気が必要です。

車には、プラスチックと接着剤が内装品や部品に多用されています。ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物はこれらから発生していると考えられます。

 日本自動車工業会は、2005年2月、2007年度以降新車発売される乗用車について車内空気中化学物質濃度の低減化に取り組むことを発表しました。しかし、その主対象は厚生労働省の指針値のある13物質であり、Total VOCへの対応は考慮されていないようです。取り組んでいるメーカーもあります。この自動車を取り巻く市場の状況とコストダウンが要求される内装品や部品メーカーの対応はかなり厳しい環境にあると思われます。


(1) 吉田俊明、松永一朗、「乗用車内における空気中揮発性有機化合物濃度の推移」
 関係論文   http://www.iph.pref.osaka.jp/seikatsu/seikatsu.html

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